はじめて子犬を飼われる方のために

初めて子犬を飼われる方のために》

初めて子犬を飼った時、嬉しくって可愛くって…でもとっても小さくて心配になってしまいますね。予防接種や虫下しはいつしたらいいの?食餌は何をどの位あげればいいの?お散歩はいつからしたらいいかしら?下痢をしているけれど大丈夫?…シンシアでは多くの経験を踏まえた獣医師が親切・丁寧に、予防や病気からしつけについてまで飼い主さまのご相談にのり不安を解消させていただきます。

 

《子犬を飼い始めたときに、しなければいけないこと》

①健康診断
まずは一般身体検査を受けて、栄養状態や健康状態を見てもらいましょう。その上で色々なご相談・アドバイスが受けられます。
初診・カルテ登録料(初回健康診断・検便含)¥2000

②子犬の予防
親犬からもらった免疫が2ヶ月令頃から徐々に無くなってきます。その頃から一月おきに3回ほどのワクチン接種で人工的に免疫をつけます。また生後3ヵ月令以降は狂犬病予防注射と市への登録が法律で義務付けられています。
5種混合ワクチン¥7000
6種混合ワクチン¥7500
8種混合ワクチン¥8000
パルボワクチン¥4000
狂犬病予防注射¥3450+新規登録料¥3550

③虫下し、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防
子犬の時は母親譲りの腸内寄生虫がいる場合もあり、成長に関わるので何度か検便をして虫下しが必要な場合もあります。また、春先からお散歩に出るようになるとノミの予防もした方が良いでしょう。春~秋にかけてのフィラリア予防は大切な予防です。子犬がひと夏を越している場合は事前に血液検査が必要です。また、お散歩を始めた春先からは色々な病気の媒介をしたり皮膚病の原因になるノミ・ダニの予防も必要になってきます。
糞便検査¥500~1000
フィラリア血液検査¥2000

④避妊・去勢手術
避妊・去勢手術の必要性は色々なご意見がありますが、繁殖を予定していない場合手術を受けるペットも多いです。後の生殖器疾患の発生率を下げるともいわれています。おおよそ生後半年以降のある程度体の出来上がった頃、雌では最初の発情期前が望ましいです。

⑤しつけ
お家でのトイレやお留守番のしつけはもちろんですが、子犬の時から複数のペットと接触して社会性を身につけておくことが楽しく幸せなペットライフを過ごす秘訣です。当院ではベテランのしつけの先生が待機しており、しつけ教室・トリミングなどを通してトータルして愛犬の健全な発育と健康管理のお手伝いをしています。

⑥トリミング
昨今では室内飼いの小型犬を飼われる方が多いです。お散歩が控えですと爪が伸びたり肛門腺液が溜まりすぎたりなどのトラブルも多くなります。子犬の頃から定期的に動物病院でグルーミングをしたりトリミングをする事で身体検査ができるだけでなく、病院馴れをする事でいざという時に動物病院に来る事がストレスでなくなるメリットもありますね。動物病院が大好きになってもらえれば、ペットホテルのご利用もご安心です。また、しつけ教室とセットでトリミングをなさる方もいらっしゃいます。

 

体力や免疫力のない子犬の場合、移動や環境の変化などのストレスから具合が悪くなると急激に悪化することもあります。元気な時から予防や健康診断を兼ねてホームドクターを見つけておくのがお勧めです。

 

《子犬のころにかかりやすい疾患》
①下痢・嘔吐・食欲不振
体力のない仔犬のうちは環境の変化などによるストレスで下痢や嘔吐、食欲不振を起こします。特に小型犬では食欲不振が続くと低血糖を起こ重篤な症状を起こしかねません。半日症状が続く時はすぐに動物病院の指示を仰ぎましょう。

②咳、くしゃみ
人間と同じようにペットも風邪をひきます。原因は細菌・ウィルス・クラミジアなど様々ですが、放っておいて肺炎になると命に係わります、早めに受診しましょう。

③皮膚炎
皮膚炎の原因も様々です。アレルギー、ノミ・ダニなどの寄生虫、真菌など…特に若くて抵抗力のない子犬の皮膚は悪化しやすいものです。適切な処置を仰ぎましょう。

④室内での事故
まだお散歩を始めていなくても、室内でも予想外の事故が起こりうるのです。高い所からの落下、家電をいたずらしていての感電、誤食…好奇心旺盛の仔犬にとっては室内でも危険がいっぱいです。飼い主さまが目を離すときはケージ飼いが安全ですね。

⑤各種感染症
子犬の時代はまだまだ免疫力が完全ではなく抵抗力も弱いものです。計画的なワクチン接種で予防できる感染症もあれば、ワクチンもない疾患もあります。しっかり体力と免疫力が着くまでは、お散歩やたくさんの犬のいる場所は避けた方が無難でしょう。意外に忘れてしまいがちなのが、飼主さんがよその犬に接触してそのまま子犬に触れてしまって病気を媒介してしまう危険性があるという事です。生後4~5ヶ月令になるまでは、少し我慢しましょう。


言葉を話せない動物たちの不調に気が付き、苦痛を取り除いてあげることは私達人間にしかできないことかもしれません。