ペットに翻弄されて嬉しくもあり…

持病の心疾患で入院している中型犬のＡちゃん、今回はなかなか治療の反応が悪くて心配しています。息苦しそうだったり、食欲がいまひとつ戻らなかったり、処置室に置かれたケージで監視しています。

他の子を治療しながらふと横のケージを見ると、Ａちゃんが仰向けになり足を突っ張り目をむいています。発作かと思い「Ａちゃん！」と悲鳴を上げて駆け寄ると、ふっと起き上がり何もともなかったようにこちらをチラ見します。ただ横になっていただけの様でした、何なら「へっ」と舌を出している様にも見えました。思わず「もうっ！やだっ！」と声が出てしまいます。この子は本当に頭が良く人の会話を理解しているようでもあり、また目で物を訴えてきます。おちょくられたようでちょっぴり悔しいです。人の気も知らないで…とも思いますが、ケージレストで退屈だったのかもしれません。何だかんだいって、憎めない面白い子なのです。

先日横浜市の各区でご長寿ペットの式が行われたようです。シンシアの飼主さんのお一人も参加されたとお話されていました。20歳以上のペットも数名いたとか。高齢のペットのお世話は気も使うし気苦労も多いし、何より日に日に衰える我が子を見守ることは切ないことも多いのでは？と思います。しかし、同じような境遇の飼主さんが集まられてお話をされ、「みな同じなのだ」と思いとても勇気づけられたと言っておられました。このような機会があることはとても良いことですね、お話を聞いて私たちも嬉しくなりました。