シンシアブログ
2018年02月04日日曜日
腎疾患と心疾患
新聞を読んでいたら国立循環器病センターの研究で腎臓病薬で心不全治療になる可能性があるという発表があったそうです。
これは人の医療の話ですが獣医療でも同じ事が言えるという事ですね。高齢のペットには腎不全と心不全が併発している場合も多々あるのですが、共に重症の場合両者の治療が拮抗してしまう事が悩みの種でした。腎機能が低下している場合血中に溜まる老廃物を排泄するには点滴などで血液循環量を増やしたいのだけれどそれは心臓に負担をかけてしまう、また心臓に負担をかけないよう利尿剤を使えば腎臓に負担が掛かる。
腎疾患の際に使う医療用活性炭(クレメジンといい獣医療でも使っています)は、血中老廃物を活性炭に吸着させて便の中に排泄させて血液をきれいに保つものですが、心臓に運ばれ心臓組織を硬くさせていた毒素も体外に排泄するため心臓機能が2〜3割改善が見られたそうです。血液をきれいにするお薬を初期から使用する事で病気の進行を制限できるとしたら朗報ですね。期待したいです。
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シンシア動物病院
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