2022/02/02
ここ数日、膀胱炎症状の患者さんが続いています。
大抵は血尿・頻尿程度で注射や内服処置で済むのですが、とうとう先日完全尿路閉塞のオス猫さんが現れてしまいました。苦しがるので軽い鎮静のうえ閉塞部位の解除を試みるのですが、何度試しても開通せずこのままでは尿路を痛めてしまうのでいったん断念。膀胱穿刺で貯留尿を採取し、消炎剤・抗生物質で経過を見ることにしました。
その夜の不安なことと言ったら、もし明日も排尿も解除もできなければ…尿道瘻管形成手術をしなければなりません。しかし飼主さんの事情もありできるだけ手術は回避したい…。不安な一日を過ごし、飼主さんの都合で翌々日に際来院してもらいました。
その日診察台の上では少しずつ尿が漏れ出ています、膀胱の緊張もなく、圧迫すると極細の線を描いて尿が出ます、よかったぁ…。大事を取り、尿道にカテーテルを留置してしばら休ませることにしました。無理をせず間をおいて、尿道の腫れを引かせたことがよかったようです。
獣医さんは、「猫のおしっこが出た。」それだけで嬉しい一日になるのです。
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シンシア動物病院
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