猫の誤食 針

救患はいつも誤食が多いです。

針をいじっていたのが見当たらなくなったとの事。飼主さんは「まっさか飲み込んでないだろう。」と思っていたらしいですが、しっかり誤食してしまっていました。これ猫で本当にあることなのです。

午前に誤食して、来院されたのは夕方。針は既に胃を通過して小腸にまで移動しています。腸壁を穿孔してしまう恐れもあるので、急きょ摘出手術をすることになりました。幸い外来は途絶えています、準備して間もなく手術に入れました。

信じられないことに、針は恙なく十二指腸を進んでいました。小切開して針だけ取り出そうとしますが、針に付いた糸が内容物を絡んで固まっていました。仕方なく、さらに切開して異物を摘出します。

若干覚醒が遅かったものの、無事に手術も終わり、飼主さんに報告の電話をすると、ホッとされたのか電話の向こうで泣いておられました。

ほんとにこれ、たまにあるのです。どうぞくれぐれもお気を付けください。

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シンシア動物病院
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