なんてこった…という週末

先週末、前日夜より頻繁に吐いているという若猫さんが来院されました。吐物の中にバスマットのような柔らかいプラスチック素材の一部が混ざっていたとの事。

まだ残渣があるのかどうか?通過障害があるのかどうか?バリウム剤造影検査をしたところ、上部消化管閉塞が確認されてしまいました。内視鏡でも無理な部位です、開腹手術にて摘出することになりました。十二指腸の中部に異物を確認しました。通過してきたところはやや赤黒く変色していましたが、壊死はなさそうなので腸切開・異物摘出のみに留めました。24時間の絶食後流動食を開始し、その後も順調に回復していきました。まだ1歳未満、可愛いやんちゃ盛りです。こんな事故が起こらないことを願います。

 

…と、その手術の翌日、またまた若猫さんが何度も吐いているとの事で来院されました。2才のこの子は過去にも誤食をしたことのある子です。前回はバリウム剤を飲ませることで、異物の通過を促す方法で排出。手術の難を逃れました。

ところが今回は、造影剤を飲ませても一部で全く流れなくなりました。異物による完全閉塞が疑われましたので、急遽開腹手術に入りました。この子も同じ様な部位に異物を確認し切開摘出をしたところ、何と前の子と同じ柔らかいプラスチック製の破片がみられました。お風呂マットというよりも、つなぎ合わせて室内に敷き詰めるタイプの柔らかいクッションだったようです。特に小さなお子さんがいるお家では防音のため、日常的に使われるもののようです。なかなか防ぐのは難しいかも知れませんが、気をつけなければいけませんね。

 

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シンシア動物病院
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