落ち込んだり元気が出たり…

救急疾患が続きました。

1件目は初見の子で、気胸を起こし肺が縮んで重度の呼吸困難を起こしていました。応急手当で胸部にカテーテルを留置し抜気して呼吸を促します。一時的に呼吸は楽になるものの、直ぐに空気が溜まり呼吸困難を繰り返します。藁にも縋る思いで、夜間救急病院をご紹介しました。結局肺腫瘍原発の気胸だったとのこと、残念な結果になってしまいました。心よりお悔やみ申し上げます。

2件目は高齢の大型犬。一時間以上吐いているとの事で、時間外に来院されました。来院時は沈鬱状態、何んとか横臥位のレントゲンを撮ると胃拡張の上に捻転も疑われました。当院で対応しきれず、今回も夜間救急病院に行っていただき、即手術だったそうです。現在も入院中のようですが、切に回復をお祈りしております。

皆がみな元気になってくれるケースばかりではないのが、動物病院の辛いところです。

そんな中、癒してくれるのが長期お預かり猫のＡちゃん。飄々としてホテルにもすぐ慣れてくれました。現在個室の組立ケージにいるのですが、退屈だろうと日向ぼっこさせたりリードをつけて室内を散歩させると、悠々と部屋から部屋へ歩き回り、気が済むと自らケージに戻ります。人懐っこく可愛い声で鳴き、私たちの気持ちを和ませてくれます。ありがとう、Aちゃんのおかげで元気が出たよ～。