人もペットも年を取るということ

シンシア動物病院の院長はとても穏やかな性格です。スタッフや家族に対しても、声を荒げたりしたことはありません。汚い言葉を使ったこともありません。それは運転にも表れていて、ハンドルを握って人格が変わることもなく、イラついたり荒っぽくなることもありませんでした。

しかし、最近少～し異変が見えてきました。駐車場で車をポールに当てたり、一旦停止を怠り交通違反を受けたりが重なりました。また、普通に歩いていて何でもないところで躓いて怪我したりと、心配になります。

元気なのですが、やはり年齢からくる体の衰えと反射の遅れは否めません。若い頃のように、思っていたように、体は動いてはくれなくなってきています。悲しいけれど、今の状況を認めて上手に体と付き合っていかなければなりませんね。ケガをしたり事故を起こしては何にもなりませんから。焦らず気をつけてほしいものです。

ペットでも高齢になると性格が変わってくる子もいます。本当に穏やかで人懐っこい子だったのが、ひどく被害妄想になったり攻撃的になったりします。視覚や聴覚が衰えたり認知力が低下して、常に不安状態になってしまうのでしょうか。少し寂しい気持ちもありますが、それだけ頑張って長生きしてくれているのだと、飼主さんも一生懸命支えておられます。私たちもまた少しでも長生きのお手伝いができるように心しています。