9/25 野良猫が衰弱してしまって…

ｽｯｷﾘではないけれど、久しぶりに日が差しました。こんなに太陽が恋しかったなんて…。

今日はﾄﾘﾐﾝｸﾞもなく、外来も比較的落ち着いていたのでのんびりしていたら、来ました夕方に急患が。

TKさんは以前からの知り合いで、自宅の近所で数十匹の野良猫をたった一人で世話をしている年配の男性です。雨の日も雪の日も、深夜から数時間かけて数か所に分散している野良猫のたまり場で餌を与えています。あまりにも過酷なので、ｼﾝｼｱでも余ったﾌｰﾄﾞをおすそ分けしたり野良猫の治療や避妊手術などして協力をしていました。

８～９才くらいの野良猫が、普段は決して近寄ってこないのに今日は近づいてきて捕まらせたとの事。もともと外傷(おそらく人につけられた)で右後肢の踝から下が無い子、今回は数週間食欲がなく、ｾﾞﾛｾﾞﾛ喉が詰まったような音を出し息苦しそうで、また左の首にしこりがあるとの事。詳しく調べてみると、4kg位の体格の子が2.8kgにひどく痩せています、全身ﾉﾐだらけで被毛をめくるとﾉﾐの糞で真っ黒です。過酷な野良猫生活が想像されます。左右の下顎ﾘﾝﾊﾟが著しく腫れ、咽頭も炎症を起こしています。可視粘膜は蒼白でHCT16.7％です。予後はかなり厳しいでしょう、たとえ治っても野良猫として生きていくのは困難ならば安楽死も考えなくてはなりません。

しかし折角頼ってきてくれたのです、2〜３日は治療してその反応を見ることになりました。まずﾉﾐの駆除剤を使い、抗生物質やｽﾃﾛｲﾄﾞ、栄養注射の皮下点滴をしました。可哀そうです(;_;)。