命を全うするという事を動物たちに教えられます。

ﾍﾟｯﾄの高齢化により、人間と同様に腫瘍ができる子が増えています。内臓にできてしまった子は残念ながら摘出ができなければ徐々に消耗衰弱して死に至る場合も多いです。では外にできたら？体表にできた癌が切除不可能な場合、癌が徐々に発育して大きくなっても割と内臓が正常ならかなり頑張ってくれます。でも見た目はかなり悲惨になる事も多いです。上顎にできた癌のが発育して口が閉じられないほどになってうまく採食ができなくなっても、まだ食べたい生きたい…と頑張っていてくれる子がいます。『生きる』という動物の本能を尊重して飼主さんも見守り、病院も痛みを和らげるなどの必要最低限の治療でただただ見守っていました。その子が一昨日力尽きて亡くなりました。見事に頑張ったね『ｺｼﾞちゃん』、もう痛みも苦しみもない天国で幸せに暮らしてね。

そしてもう一匹、保護していたﾉﾗ猫ちゃんが昨夜静かに息を引き取りました。辛うじて餌を与えてくれる人はいるものの、この子達の暮らす環境は決して居心地の良い場所ではなく、仲間同士のけんかや交通事故の危険、心無い人に虐待された事も何度もあったそうです。精一杯生きた彼らが心安らかに天国で眠ることを祈るばかりです。