2024/12/22
毎日寒い日が続いています。空気も乾燥して呼吸器感染症も流行っているようですので、皆さまもどうぞお気を付けください。
寒い夜に家に帰ってから毎日熱いお風呂に入るのが、我が家のささやかなぜいたくなのですが、マンション備え付けの風呂おけは比較的大きくてもったいなくてお湯の水位を低くしているので、寝転ぶようにして首までお湯につかっています。ちょっぴり情けないですが、諸物価上昇の折仕方ないのかもしれません。
さて、こんな気候なのでやはりペットの診療では泌尿器疾患がとても多いです。症状はさまざまですが、今年は猫の尿路閉塞はまだあまり見られず、不思議と膀胱結石が3件続きました。1件の猫ちゃんでは薄く歪な結石な1~2個膀胱内にとどまっています。別の1件も愛猫も膀胱内に結石が見られました。この子は尿道瘻形成術をしているので今のところ閉塞の心配はありません。緊急性がない子たちは食事療法でしばらく経過を見てから、OPEの是非を考えます(食事療法もなかなか難しい場合もあります)
別の愛犬は今回2度目です。春に尿路結石での閉塞で手術をしたばかりです。尿路にとどまっていた結石を膀胱内に戻してから、膀胱切開をして無数の結石を摘出したのでした。その後食事療法をしていた(はず)なのですが、どうもうまくいかなかったようで約半年でしっかり再発してしまいました。幸い今回も何とか膀胱内に結石を戻すことができたのですが、やはり膀胱に無数の小結石がみられます。お正月前に再手術で膀胱結石を摘出することになりました。今回までは膀胱までのアプローチにしますが、今後は尿道瘻を考えなくてはならないかもしれません。うちでは猫に比べて犬の尿道切開は1/10位の数しかありません。
不思議なのは同居犬や猫がいて、同じような食事をして同じような生活環境にもかかわらず、泌尿器疾患(他の疾患でもそうかもしれませんが)を繰り返す子は繰り返すのです。かわいそうなのですが…どうしようもありません。
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シンシア動物病院
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