2025/04/19
シンシアは他の病院があまりしないような手術を請け負うことが時々あります。声帯除去手術などはその一例でしょう。色々ご意見はあるでしょうが、住宅事情やらもろもろでペットと飼い主さんがストレスなく生活するために必要とあらば致し方ない処置だと考えています。
最初は、小型犬の新患さんです。ペットの歯の研磨と声帯除去を検討されていました。
声帯除去は今回見合わせることになりましたが、犬歯と門歯の切歯と研磨処置をしました。彼はとことん攻撃的というわけではないのですが、驚いたり気に食わないことがあると家族を噛んでしまうそう。去勢手術やしつけ等の努力はしたものの、生まれながらの気質というものもあります。同居の家族に大怪我をさせてしまうことは、お互いにとって不幸です。今回の処置で穏やかに暮らせるといいのですが。
別の新患さん、大型犬が狂犬病予防接種と歯の健診のご希望で来院されました。
犬種はピットブルの原種とのこと。ピットブルといえば闘犬で攻撃的という印象があります。「えええ~!この子も噛み癖がある子かな?口の中なんか見れるの?」全員で恐れおののいていました。「屏風に書いたトラの首に縄をつけてみよ」という一休さんのとんち話よろしく、飼い主さんに犬の口を開けてもらおうか…などと相談していました。ところが、やってきたのは30㎏ごえの大きな体に似合わず大人しい子、恐くて高い診察台の上に登れなくて、飼い主さんの女性2人が苦労して登らせていました。結局、口の診察は歯石の付着についての相談で、後日鎮静して除去することになりました。去年アメリカから引っ越してこられたとのことで、しっかりしつけられていたよい子でした。「 good boy 」しつけられた大型犬は、ひときわかわいく見えました。
なんだか好対照な2件のお話でした。
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シンシア動物病院
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