忘年会は密ではなくて密やかに…。

終わりのない新型コロナの感染予防のため、頑張ってくれたスタッフへの感謝の意の恒例の食事会を、今年はとうとう一度もすることができませんでした。代わりに春夏の慰労会はうなぎ弁当の持ち帰り、そして年末の忘年会の代わりは出前の中華・お寿司と宅配ピザとなりました。密にならないよう、待合室で入り口のドアを開放し(さ・さむい…)皆が部屋の四隅に離れてビュッフェ形式にしました。それなりにお腹は満たしたものの、やはりちょっぴり物足りませんね。健康で何とか仕事ができる状況を有難いとは思いつつ、全く過去の様には戻れなくても、少しでも現状が回復するのが待たれます。ＷＯＷＯＷで過去のコンサートの映像を見て楽しかった日を思い出しています。

リリーは何だかはしゃいでスタッフの周りを走り回っていました。　

この一週間余りに中型～大型犬の皮膚腫瘍が続きました。注射針を使った簡易針生検(needle biopsy)で拙い塗抹標本を作ってみて鏡検してみます。教本を見ながらあれかなこれかな？など推測するも、結局は大体をプロの病理検査にお任せします。結果が良性であればいいのですが、悪性の疑いが強い場合患畜の年齢・健康状態や飼主さんの意向を踏まえ手術・抗がん剤etcが検討されるわけです。先日の症例では片下顎にできた硬結した5cm大の腫瘍がっちり組織に食い込んでいて腺癌の疑い！結局高度医療センターを紹介して確定診断と治療方針の決定をお任せすることになりました。こういう経過になったときは本当に辛いです、何んとか治療の道筋が見つかることを祈るばかりです。