桜咲く春に

3月も間もなく終わりですね。ただ今自宅周囲の桜も病院付近の桜も満開ですが通勤途中にやっと遠くから眺めるだけでした。ところが、先日友人が近所の桜の写真を送っってくれました。美しいサクラと足元に咲く可憐な白い花、そして友人の心遣いにとても心が和まされました。ありがとう♡春っていいな。

さて春先になると外猫の繁殖も活発になります。可愛い子猫を見るのは楽しいけれど、彼らの行く末を思うとチリリと胸が痛みます。不幸な猫を増やさないためにせっせとさくら猫の手術に努めていますが、診療の傍らのこと申し訳ないけれどできるのは月に多くて４～５匹程度になります。

外猫(ノラ猫って言いたくない)さんの状況も様々です。やたらとなつっこい猫はもしかしたら捨てられたのかもしれませんでした。いざ手術をしようとしたら既にお腹を切った後が…どうしてももとに戻すのは忍びなく、保護して里親を探しています。絶対に素手で触らせないザ・外猫さんもいれば、1才にも満たなさそうなのに既に妊娠してしまった子もいました。また大きな体のオス猫なのに大人しく、よくみると白内障もあったり歯がボロボロだったりの高齢の子もいました。その子も捕獲者さんの所で保護することになりました。

手術も耳カットも可哀そうだけれど、不幸な子猫が増えたりすでにいる猫がせめて生き延びてもらうための苦肉の策です。少しでも理解が広がるといいなと思っています。そしてもし何かペットを飼おうと思うなら、そういった不幸な生い立ちの犬や猫を選ぶことも1つの選択肢としてもらえると嬉しいですね。シンシアではそういった保護猫さんや保護犬さんの飼い主さまが多いことを、何よりも嬉しく誇りに思っています。たった一匹の命を守り育て慈しむことが、自分自身の幸福になることを私自身も強く感じている今日この頃です。