2021/05/30
2012年の今頃こんなことを思っていました。
新緑のまぶしい5月になりました。
テレビ好きのおばさんは、毎朝弁当を作りながら「Zip」を見るのを楽しみにしている。
今朝のトピックはツバメについて、最近都会ではツバメの巣作りを見かけなくなったとの事だった。餌になる昆虫が少なくなった事、巣を作れるような軒下などのある構造の建物が減った事、また天敵であるカラスが増えたためだそうだ。とても寂しい事だ。
シンシアにも、数年前ツバメが巣を作った事があった。
カモフラージュの防犯カメラの上に巣を作り、卵を育てていた。卵が孵化をすると親鳥は何度も何度もそれこそ一日中餌を運び、雛の口に入れていた。そしてついに親ほどの大きさになった頃、私たちは見たのだツバメの巣立ちを。
親鳥は本当に励ますように巣の周囲を飛び回る中、雛は1羽ずつ1羽ずつ…巣の縁に立って翼を広げ躊躇しながら飛び降りるのだ。一瞬落下するかのように見えた後、流線状に飛び上がり近くの電線の上にとまった。やがて最後の1羽が巣から飛び立ち全員が揃うと、親と共に何処かに飛び去り、巣は空になった。
本当に感動的だった。ほんの数週間の出来事だった、動物の成長は早くて瞬く間だ。
人間の子供も同じことが言えるかもしれない。やはりテレビでたしか「つるの剛志さん」だと思うが、子煩悩で有名な彼は幼い子供の成長が早くて儚くて愛しいと言っていた。子を持つ親、皆の気持ちかも知れない。
一方、新緑の木々を見ると、思い浮かべるのは知り合いの植物学者さんだ。研究でアジアで樹木を植えている、彼の仕事の話は,とても面白い。更地に苗木を植えるそうだが、植物の発育は遅く、生長の早いものでも一人前の木になるのは10数年掛かるそうだ。育ち具合が目に見えるわけでもなく、とても忍耐のいる事だと思う。しかし年月を経て、苗木が木になり林になった姿を見るのは、とても感動的であり遣り甲斐を感じるそうだ。また生長に何十年も掛かる種類もあり、そういった樹木が成長し林になった姿はもしかすると見る事が出来ないかも知れず、その姿を想像するしかない。自然を相手にするのは、実に遠大な話だと思う。木漏れ日のする木々の緑は美しい。
動物でも植物でも、生命は美しい…と思う。
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シンシア動物病院
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