2021/08/04
今日も比較的暇でもう予約もないし、院長がタクシーの捕まらない最後の患者さんを送っていったところでした。
表を閉める準備をしようかと思っていたところ、受付から「お願いします、診て下さい。」との叫び声が聞こえました。初めての方で、流延して苦しがっている愛犬を抱きかかえていました。
聞くところによると、どうも食事の野菜片をのどに詰まらせたとのこと。とりあえずレントゲンを撮ると、拡張した食道と噴門手前の異物らしきが見られました。ちょっと困りました、当院には内視鏡がありません(いや、開院当初あったのですが、管理も使う技術も難しく何年も使う機会がなかったので中古で売っちゃいました!)。なので、もし直接胃に押し込む事ができなければ、救急病院へ行ってもらわなければなりません。とにかくできるだけのことはすべく、苦しがっている愛犬に鎮静をかけて、太いゴムカテーテルで異物を押し込むことにしました。丁度帰院した院長と試みたところ、少し抵抗があったものの何とか異物を胃に押し込む事ができました。造影剤を通して食道を確認したところ、何とか通過したようです。
今回は運よく開通できましたが、もし閉塞が取れなかったら…と思うと恐いですね。単純な事故のようですが、処置は結構厄介です。しかもペットの救急診療では誤食が一番多いそうです、どうぞ飼い主の皆さんお気を付けくださいね。
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シンシア動物病院
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