2匹のMちゃんへ

以前お話したことのある、1年もの間骨折を抱え頑張ってきた子がようやく捕獲され、治療を受けたMちゃん。骨折の処置はされたのですが、結局陳旧創に腫瘍を発症し引き取られて1か月で亡くなってしまいました。保護した方も引き取られた方も、私たちシンシアのスタッフも皆がＭちゃんの幸せを願ったのですが、本当に残念で寂しいです。保護した方が「もう少し早く捕獲できていれば…」と仰っていましたが、皆ができることを精一杯なさったのです。どいぞ心穏やかにおられて下さいと願います。

もう一件、近所の飼育崩壊したお家の猫さん達を行政の力を借りながらもほぼお一人で、保護活動をされている方がおられます。そのうちの1匹(奇しくも名はＭちゃん)を、やはり外傷で1年ほど前に連れて来られました。外傷は治癒したのですが重度の腎不全があり、あまり長生きはできないのではと説明したことがあります。けれど、何とつい最近まで自力で食餌もとり頑張っていたそうです。しかしいよいよ食べも悪くなり昨日ついに亡くなられてしまったとメールが届きました。

2匹共、小さな体で一生懸命過酷な生活を生き抜いてきた子でした。幸せになってほしかった。けれど、人の愛情の中でやすらかに逝ったのがせめてもの慰めです。保護された方々にお悔やみ申し上げます。2匹のＭちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。