やっぱり手術になりました。

先週いらした尿路閉塞の激おこ猫くん、10日ほど経って再度尿路閉塞を起こし、結局会陰部尿道瘻形成術を施行することに相成りました。

その日の朝登院すると、既に来院されていました。前日夜から排尿ができない様子。一旦は手術を回避したものの、この状態を繰り返すことに飼主さんもかなり疲弊され、その日のうちに手術をすることになりました。

鎮静後術前に閉塞部の開通を試みましたが、かなり膀胱近くのところで閉塞していて、下部(ペニス先端から)のアプローチはできませんでした。尿道にカテーテルを留置せずに切開するのはかなり不安でしたが、切開を進めてゆくうちに、閉塞部位を肉眼で確認でき、8Frのカテーテルで水圧をかけそこを開通する事ができました。その後は術式通りに進め、比較的若いため麻酔の覚醒も早く、無事手術は終了できました。

その後の心配は、創部の回復のこともありますが、何よりも激おこ猫くんに心を開いてもらうことです。今回は入院も長くなるので、毎日飼主さんに来院して頂くことも難しいです。止むを得ず無理くり治療を行うことになり、彼にとっては随分プライドを傷つけられる扱いになってしまいました。同じ処置を繰り返すことで、徐々に患畜も納得していくことも多いのですが、果たして彼の場合いつになる事やら…。

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シンシア動物病院
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