終わりよければすべてよし! 猫の胃腸炎のどたばた

とても寒い日が続いています。 ペット、特に猫の吐き気を主とする胃腸炎が続いています。 夕方になると、数日前から吐いていると訴える新患さんからの電話続きました。

               

 

1件目はペットショップの3か月令の子猫。 下痢嘔吐が続き食べが悪くぐったりしているとのこと。 当院なら遅くまで看護してもらえるとのことで入院になりました。 ぐったりしている子猫に治療と皮下輸液をし、低血糖を心配してブドウ糖を飲ませて保温していると、間もなくおめめぱっちりで元気が出てきたようです。 はやり一時的な低血糖を起こしていたのかもしれません。 その後栄養食も食べるようになり、翌日にはもう甘えてすり寄ってきたりケージ内で運動会をしたりと本当にかわいかった。 もう飼い主さんは決まっているとのこと、元気でね幸せになるんだよ~。

2件目は3~4才の三毛猫さん。 キャリーケージの中の毛布にくるまった子をそっと抱き上げて、身体検査。 初診の三毛猫さんはまだ性格がわからないので用心して扱います。 その後の血液検査も治療もとても大人しくてよい子でした。 軽度の貧血と肝機能の低下、対症療法で様子を見ます。 翌日、嘔吐も止まり少し元気も出たがまだ食べないとのことで、再来院していただきました。念のためレントゲンを撮ることになるとだんだん怒り出し、治療に入るとシャーシャー怒ってきました。元気が出たんだよね、よかったよかった。あとは少しでも餌を食べてね。

3件目は高齢のオス猫さん。 やはり吐いて元気なく目を見開いています。 脳障害も念頭に入れて検査をします。 まずは前肢から採血を試みました… ここでうまく一発で取れればよかったのですが失敗してしまいました。 その後何か目覚めてしまったのでしょうか? 激おこ状態で暴れだしました。 採血ミスと猫の扱いに何か慢心があったのでしょう(反省) 伸びていた猫の爪が手のひらに刺さって流血騒ぎです。 小さな傷の割には出血量がはでだったので、VTさんを驚かせてしまいました。 飼い主さんにお聞きすると彼は若い頃からなかなかの強者だったとか? その後はカラーをして2人かかりで保定して、何とか検査と治療を済ませました。 腎・肝の機能低下がみられ経過を追うことになりました。 大分興奮させてしまったので心配していたのですが、今日「嘔吐も止まり、少し元気が出て食べ始めました~」とのご連絡を頂きほっとした次第です。 スムーズな処置はできなかったけど「終わりよければすべてよし…」ということで結果オーライです。

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シンシア動物病院
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